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●新しいチャレンジ:ターゲットは、地域の企業・商店街・女性人材 5月28日開催の「NPO・えん第6回定期総会」で、新年度の事業計画が承認され、いよいよ本格的なスタートを切りました。昨年度は、生協・行政等の委託事業外の自主事業領域で、商店街・議会・NPO等地域諸団体との新たな関係づくりに臨み、それなりに端緒につきましたので、2005年度はそこを起点に、ターゲットも広げつつ具体的な動きをつくりたいと考えています。そしてもうひとつ、新規事業として、女性のジョブクリエイト事業の準備活動という大きな課題が待っています。 <江東区商店街との連携> 商店街連合会、NPO法人サイクルリング、NPO・えんの三者で、今年2月の地域通貨学習会に続き、4月末には商店街(会長)有志との懇談会を企画し、お互いを知るために情報交換の機会を持ちました。NPOに関するQ&A、地域コミュニティ再生の問題に始まり、環境NPOと協力して成功した桜まつり、地元小中学生の商店街体験学習の取り組みや宮城県の中学生の江東区商店街での体験学習、高齢買い物客のしゃべり場となっている商店街の情景、生鮮三品販売店が次々と消えていく様、空き店舗問題、防災活動、後継者問題など商店街側からは実にさまざまな話題が出されました。今後は単一テーマ(地域通貨)にこだわらず、幅広く交流を重ねていくことを相互に約束しました。具体的な協働課題が見えてきた段階で、もっと多くのNPOに広く参加を呼びかけていきたいと思います。なお、この懇談会の模様は、江東区商店街連合会ニュースに早速掲載されました。 <江東区NPOマップの製作> NPO法人 漫画工房「同潤会」との打ち合わせも順調に進み、既に作業は開始されました。区内の「NPO法人一覧」は、改定を重ねながら数年前より作成してきましたが、更にビジュアルなものを、NPOのPRとNPOと諸団体の「協働」に役立つツールとしてつくります。地域の中で、他のNPOと連携した事業を増やすことは「えん」にとってひとつの課題ですが、商店街との交流もこのマップ製作も、その実践事例づくりを意識した取組みでもあります。 <江東区内企業調査> 今や企業にとってCSRは無視できないテーマになりつつありますが、お膝もとの江東区内にはどのような企業がオフィスを構えているのか、CSR、社会貢献活動、NPOへの支援や協働についての関心はどうなのか、目下その調査を計画中です。対象数は15社に満たない見通しですが、CSRの方針、これまでの実積、これからの計画、市民やNPOとの連携についての考え方、実践のために必要とする周縁サポート等々を調べると同時に、こちらからは区内のNPO情報・NPO事情を伝えていこうと考えています。調査結果は「江東区市民活動推進サイト」を中心に公開し、地元企業の「もうひとつの顔」を提供することで、NPO・市民の企業に対する新たな関心と評価視点を引き出すと同時に、企業サイドには、地域を視野に置いたCSRの取組みを意識的に進める効果をねらっています。 実はNPO支援システム構想を実現すべく、現在準備を進めている企業が既に一社存在します。さる5月、NPO・えんにもその構想の概要説明と中間支援組織としての参加協力要請がありました。未だ某社のプレスリリース前なので、ここでは詳しくは触れませんが、この事業が実現すれば江東区内NPOへの朗報となると同時に、「えん」としても新たな展開を期待できそうです。 <女性のジョブクリエイト事業> 女性人材を活かし、スキルアップ・キャリア形成・起業・ネットワーキング・ライフクオリティーの向上等を目的とした支援事業を、2006年度から軌道に乗せるために、今年度はそのシステム構築・事業計画策定、登録者募集まで整えることを目標に動き出しました。 事業内容は、@人材登録・登録者活用(講師派遣コーディネート)事業 A登録者の起業・就労支援事業 B登録者の交流・ネットワーク事業の三本です。 ターゲットは、人材派遣会社やハローワークは利用しないが、資格・キャリアを生かしキャリアアップを図る中で、自己実現・自己表現の場を「仕事・労働」に求めていきたい潜在女性層に定めます。埋もれている能力を探し出し、女性人材を地域社会で活かしていくことは、労働人口の減少、少子・高齢化に伴う生活サポートに関するニーズの高まり、男女共同参画等の課題解決等に応えていくだけではなく、働き方・労働のあり方への問題提起になるかと思います。 6月からNPO・えんのサイト内に「女性のジョブクリエイト事業サイト」を新設し、女性の再就職・起業支援・資格講座等を開催している、既存の都内NPOを中心とした「リンク集」をアップしました。次に、これもサイト上ですが、このテーマに関心ある女性たちに向けて、「キャリア支援ニーズ調査」の準備を進めているところです。自己分析・適性を探るための「キャリアチェックシート」も併せて提供していきます。8月末には、上記のサイトへのアクセス者と地域の女性たちへ向けて、「入門講座」の開催を計画中です。参加者には「キャリアチェックシート」の分析・評価のアドバイスを行うことも考えています。 <近隣地域訪問活動> 昨年度は時間的余裕が無く(言い訳)、なかなか外回りができず“2005年度こそ”と思っていたところ、思いがけず「墨田区がNPO支援アドバイザー登録を開始」という新聞記事を発見しました。さっそく吾妻橋アサヒビール近くの庁舎内「自治振興・女性課」を訪問し、担当者と情報交換をした結果、私たちも役に立つことが出来そうだと確信し、即アドアバイザーとして登録しました。墨田区という新たなステージに、さまざまな意味で期待を膨らませているところです。 やはりフットワーク軽く身体を動かさなければなりませんね。忙しさに紛れパソコンの前に貼りついた生活は、不健康であるばかりでなく、新たな開拓を阻むものだということをあらためて感じました。因みにこの日は調子に乗って、その後炎天下を商店街探訪にも出かけたせいか、ぐったりと疲労困憊の1日でしたが。(本間) ●強靭な組織をめざして NPO法人子どもの放課後を豊かにする会 理事長 吉野 文雄 NPO法人子どもの放課後を豊かにする会は、江東区南砂2丁目住宅で20年以上にわたって学童保育を行ってきた任意団体「風の子クラブ」を母体として平成15年度に設立されました。平成17年度には、障害児の放課後活動を担当する「ぞうさんクラブ」も傘下に入りました。社員数も40名を超え、財政規模は約3,000万円になりました。 本法人も設立3年目を迎え、これまでの経験を基礎にして飛躍の時期を迎えました。組織を強固にするために、江東区立南砂小学校の校長を定年退職された篠原壯夫先生を理事に迎えました。子どもたちの指導をしながら理事の重職を担う北村良太郎先生と連携を取り合い、中立公正な目で法人の運営を見ていただきます。また、地域の保護者を対象にシンポジウムや学習会を開催します。子どもたちの放課後を真剣に考えていただく機会を提供できればと思います。従来開設されていた「風の子クラブ」と「ぞうさんクラブ」のホームページに加えて、法人独自のホームページも開設する予定です。子どもたちの様子、本法人の活動をごらんいただけます。 保育する子どもの確保、社員の拡充、財政基盤の安定化、地域社会への貢献などなど、取り組むべきことはたくさんあります。現在のところは小さい組織ですが、社員の団結だけはどのNPO法人にも負けません。試行錯誤を繰り返しながらも、本法人の特色を打ち出そうと考えています。 今のところ、本法人が行っている学童保育を中心とした事業は、学校教育の脇役のような存在かもしれません。しかし、週完全5日制、通学区域の自由化、2学期制の一斉実施など、教育行政が大きく転換する中で、放課後の重要性はますます高まっています。NPO法人子どもの放課後を豊かにする会の社員全員の夢は、「風の子クラブ」や「ぞうさんクラブ」に通わせるために保護者が住まいや学校を選ぶような時代が来ることです。そのような日が1日も早く来るように、皆様のご理解とご指導を賜りますようよろしくお願いいたします。 最後になりましたが、これを機会にぜひともホームページをお訪ねください。 http://www.kazenoko-club.com/ 風の子クラブ http://homepage2.nifty.com/zousan/index.html ぞうさんクラブ ●特集 輝きたい、働きたい女性 応援します! 冒頭でもご報告しましたように、NPOえんは、今年度から女性のジョブクリエイト事業を展開します。6月からは当サイト内に「女性のジョブクリエイト事業サイト」を新設し、先行した活動を行っているNPOなどを中心としたリンク集を立ち上げました。今回はその中から2つの団体をご紹介します。 <働く女性を応援する NPO法人WING21> NPO法人WING21は、産業カウンセラーを活用し公的機関や営利法人では対応しきれない女性の再就職や転職の支援、職場の悩み相談、そして人権を尊重した職場づくり支援等を通じて、誰もが安心して暮らせる地域社会づくりに貢献することを活動目的に2003年6月に設立されました。2004年7月からは2年間の予定で「女性のためのUPプログラム」を展開しています。このプログラムではマイクロソフト株式会社とのパートナーシップのもとに、WING21のノウハウを活かした就労につながる実践的なPC講座、就労支援IT講座、就職塾という多彩なプログロムで、年齢、結婚や子どもの有無に関わらず、精神的、経済的に自立を願うすべての女性の就職支援を展開しています。 また、WING21の会員とWING21の活動に興味のある人が参加する「ほっとサロン」を定期的に開催しています。参加者間の情報交換はもとより、エネルギー充電、リラックス効果のある時間を共有できると評判のサロンです。そのほかにも、各種セミナー、勉強会、企業人権研修など多方面から就職と女性の自立のために活動を展開しています。 理事長の小澤佳代子さんは25年間ハローワークで勤務した経験を生かし、現在はWING21の活動に精力的に取組んでいます。WING21の原点となったのは、小澤佳代子さん本人の再就職で苦労した体験であるといっても過言ではありません。前職在職中より研修講師、講演活動、執筆活動などをはじめ、産業カウンセラーとしても広報、資格習得講師を依頼され全国的に活動してきました。ハローワーク退職後には2001年6月に有限会社モアフレンズを設立し、個人のキャリア相談と企業の人事コンサルティング、セミナー講師としての活動を始めました。そして2003年6月のWING21設立へとつながっていきます。 モアフレンズのサイトでは小澤さんのユニークな経歴、鋭い観察眼からのメッセージ、パワーの秘訣などのコラムが所狭しと、繰り広げられています。時間も忘れて読みふけるほどの充実のサイトをぜひご覧下さい。(この記事はWING21のHPをもとに作成しました) * WING21 http://www.npo-wing21.com/ *モアフレンズ http://www.more-friends.com/ TEL:03-3235-8770 <女性の就労支援・子育て支援 NPO法人CCCNET> ■出発点 “お仕事も子育ても輝きたい”という女性の支援を掲げるCCCNET。それをまさに体現しているのが代表理事の瓜生ふみ子さんです。瓜生さんは、お子さんが2才のとき、“保育サークルを作りませんか”というチラシを500枚撒き、自ら保育サークルを主宰します(1984年)。その後、生協の活動を通じて「市民事業を進める会」を設立し、主婦達のお弁当屋さん、高齢者のミニデイサービス、託児活動をする会などの起業支援を手がけます。「夫は働かないで家にいればいいと言うけれど、こんなに元気な私はじっと家にはいられない。」と軽快に語る瓜生さんのキーワードは子育てと女性のエンパワメントとお見受けしました。 ■全国ではじめてNPO法人としてファミリー・サポート・センターを受託 働きたいのに保育園へ入れない人がいる現実をどうにかしたいと、ファミリー・サポート・センター(以下ファミサポ)に目をつけた瓜生さん。他市のモデル事業を見学し、町田市に設置を働きかけ、市直営のファミサポの臨時職員を経た後、委託するからと行政から背中を押される形でNPO法人を設立。CCCNETの誕生です。当初、NPO法人ではなく、会社設立を考えたそうですが、メンバー11人で資本金を4万円ずつしか出せず、身の丈にあった法人格をということで、NPO法人を取得したとのこと。ファミサポのNPO法人委託は、町田市議会を通ったものの、国がケチをつけ、他に自主事業をしてほしいと市から要請されてITサポート事業、初心者向けのパソコン講座を開始。それが認められて、2000年10月に、全国ではじめてNPO法人としてファミリー・サポート・センターを受託します。 ■仕事を取る 2001年には、国のIT講習会関連事業を町田市から受託するなど事業が広がっていきます。2002年、厚生労働省が失業対策として創設した緊急雇用創出特別基金で、町田市に4億円の予算が付くという情報を手にいれるやいなや、それを全部受託しようと、総額4億円以上の市の職員が飛びつきそうな新事業の企画案を15、6本作り、行政の各部署にプレゼンにまわります。その結果、教育委員会「情報教育指導補助者」の市内41校への派遣や、生涯生活部の生涯学習実態調査などを受託。この年、事業高は1億以上に跳ね上がります。CCCNETだけがどうしてそんなに受託を取れたのかという質問に、「行政の各部署は絶対お互いの情報をやりとりしないというメリットを利用したのよ」と笑う瓜生さん。実際に作った企画書が15、6本という、そのバイタリティー、商魂は事業をめざすNPO法人として見習いたいところです。 ■新しい情報をキャッチして事業化 パソコンを習いたい主婦層がいるというリサーチ結果をもとに、町田駅にできたインターネットカフェが昼間ガラガラなのに目つけ、その10席を借りて、パソコン講座を開くなど、常にアンテナを張りめぐらしているとのこと。ネットで最新情報を入手するのは当たり前。「新しいことをやればマスコミが取りあげてくれて、宣伝費をかけなくても済む」というのも手腕の一つと拝見しました。 ■事業の信頼性の確保 受託事業のファミリー・サポート・センター、独自事業の子育て家庭支援サービス、また、パソコン講習講座指導者として働くにはCCCNETの養成講座を受講することが条件になっています。講座を受けると、対外的に通用する認定資格を取得できます。 瓜生さんは、資格保有者が働いていることが、その事業の信頼性につながるといいます。働きたい女性にとってもキャリアアップになり、それ自体が人材育成事業となっています。瓜生さん自身、自己研鑽を欠かしません。ファミサポを受託した当時は、7万円位投資して講座を受けたとのこと。そうして、「投資した額は、必ず仕事で回収し、回収したら総括をして、継続するかどうかを考える」その繰り返しで自己トレーニングを積んできたといいます。「事業を山程起こし、失敗も沢山した。でも、自分で失敗してはじめてわかることがある。」という瓜生さんは、まさに実業家の顔です。 ■キャリアデザイン・ナビとは―女性のキャリア構築のための仕組み 慶応大学院の金子郁容ゼミとの協働研究事業のモデル事業としてスタートした“電子地域通貨を活用し、女性たちがもっと気軽に社会へ飛び出していける仕組み”です。会員の条件は、インターネットが利用できる環境にあること、仕事をしたい女性であること。会員になると、電子地域通貨1000UPAが振り込まれ、UPA大学の講座を受講したり、自分のキャリアアップに使うことができ、掲示板にキャリア関係の情報を提供すると、UPAが増えていきます。また、希望でキャリアカウンセリングも受けられます。新しい就業支援として期待していきたい事業です。 ■これからはコミュニティ・ビジネス 瓜生さんは、町田市の事業系NPO、29団体が集まって交流や情報交換をする「まちだNPO法人連合会」(2003年3月発足)の会長でもあります。市から「町田市コミュニティビジネス意識調査」の委託を受け、今年3月に報告書を提出しました。その実績を踏まえ、市からコミュニティビジネスのポータルサイトを作って欲しいという依頼もあるとのこと。連合会の会員の共通の目的は、PR活動と市からお金を引き出すこと。そして将来的にはコミュニティビジネス支援もしていきたいとのこと。町田市には100を越えるNPO法人があり、その背景には、行政が率先して市の事業を市民に任せ、市民団体支援をしてきたという経過があるようです。 ■さらなる挑戦 瓜生さんから頂いた名刺は2枚。1枚はNPO法人CCCNET、そしてもう1枚は会社キャリア・アイ アウトソーシングの代表というもの。会社の事業内容は、これまでのNPO法人での蓄積をもとに、人材・マーケティングの分野で会社の経営革新につながる新しいご提案をしていくというものです。瓜生さんの新事業開拓は果てしなく続きます。常に前進あるのみという印象を受けますが、困難はつきものとのこと。「足を引っ張りあうのではなく、お互い連携しながら事業を発展させていきましょうよ」という言葉に、キャリアを積んできた自信に裏打ちされた力強さを感じました。取材では圧倒されっぱなし、元気をいただきました。詳しくはHPをご覧ください。(取材・文責 馬場) ホームページアドレス http://upaupa.com 東京都町田市原町田6-19-9 アーバン柿島U 203号 TEL:042-725-4932 メールアドレス upaupa@upaupa.com キャリア・アイ アウトソーシング http://career-i.com/ ⇒ニュースレター最新号・インデックスへ |
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