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 NPO情報 : シンポジウム報告

◇「働き方が社会を変える−介護労働から市民労働を探る」を終えて
(主催の“「市民労働」のあり方に関する研究会”に本間が参加しています)

「市民労働のあり方に関する研究会」主催で、2005年10月22日(土)、標記のシンポジウムを開催しました。当日は生憎の雨天で、参加者も少な目(49名)でしたが、これからの市民社会を展望した、"人間らしい働き方"を考える上で、意義ある場になったのではないかと思います。

 労働政策研究・研修機構の小野晶子さんからは、『NPOの就業環境と有償ボランティア』について、実態調査・研究に基づいた基調報告の中で、社会的に有用な労働に対するセーフティーネットの必要性について、方向性と提言が出されました。 続いてのパネルディスカッションでは、・市民労働の適正・妥当な労働対価をどう考えるか・有給スタッフの保障問題・ワーカーズ・コレクティブがNPO法人格を取得した場合の矛盾と対策・有償ボランティアの労働者性の問題・有償ボランティアの存在が賃労働ヘルパーの自立を妨げる問題・介護労働の社会的地位の向上・ヘルパーの専門性の確保・NPO・ワーカーズの財政(経営)・組織基盤強化等々、さまざまな課題について意見が交わされました。

今回はケアワークに焦点を絞りましたが、これを通して、市民労働分野全体、また賃労働を巡る多くの問題点について考えるスタートラインに立ったといってよいでしょう。

論点&課題)
T.労働対価・コミュニティ価格の問題
1.市民労働の適正・妥当な労働対価をどう考えていくか
2.事務局有給スタッフの保障問題→ セーフティーネットの法整備  

U.ワーカーズ・コレクティブとNPO法人格取得の問題
1. 雇用関係発生に伴う労務課題
2. 出資型組織とNPO法人のギャップ→ 出資型非営利法人制度
3.NPOの雇用関係

V.有償ボランティアの労働者性の問題 1. 雇用形態(登録ヘルパー)
2. 最低賃金
3. 労基法に基づく「労働者性」の定義から、新たな働き方を支える法制度の獲得へ
4.労働者性とボランティア性の両輪

W.市民労働と賃労働の対立問題
1.有償ボランティアの存在が賃労働ヘルパーの自立を妨げる問題
  *「労働市場を乱す」80年代批判は継続中か
2.活動報酬の処理の改善(組織への寄付還元)
3.多様なサービス形態の共存を相互に受容するには何が必要か

X.法整備課題
1.社会的有用労働(非営利セクター)に対しては、
有給・無給を問わずセーフティーネットは必要
2.介護労働の社会的地位の向上

Y.市民労働主体の自己課題
1. NPO・ワーカーズの財政(経営)・組織基盤強化
2. ヘルパーの専門性の確保


シンポジウムの内容
□日 時:10月22日(土)13:30〜16:30
□プログラム
●基調報告
・テーマ:NPOの就業環境と有償ボランティア −実態調査・研究報告から−
・おはなし:小野 晶子さん(独立行政法人労働政策研究・研修機構研究員)
●ディスカッション・問題提起・話題提供者:
@石塚芳恵さん(アビリティクラブたすけあい)
A神田礼子さん(NPO法人くらしの助け合いの会大田しあわせ)
B杉本早美さん(東京ケア・ユニオン)
・アドバイザー(コメンテーター):
小野 晶子さん、岩田 克彦さん(労働政策研究・研修機構)
・コーディネーター:中村 久子さん(神奈川ワーカーズコレクティブ連合会)
○第1セッション
・テーマ:「ケアワーク現場をめぐるそれぞれの働きかた」
○第2セッション
・テーマ:「働きかたからみる新しい社会のルールとは」

□主 催:「市民労働」のあり方に関する研究会
□ 連絡先:市民福祉サポートセンター
東京都千代田区麹町2−7−3 半蔵門ウッドフィールド2F п@03-5214-6426
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